最近の動き・研究活動
最近の動き
研究員による海外調査・研究活動概要
国民保護法に基づく日本赤十字社の対応に関する調査研究
米国、英国などの先進国の赤十字社が国民保護のために策定している計画に関する文献等の調査分析を行っている。
IFRC・心理社会的支援リファレンスセンター発行のマニュアル「ウェルビーイングガイド」の翻訳
IFRC・心理社会的支援リファレンスセンター発行の「ウェルビーイングガイド:ストレスを軽減し、元気を取り戻して、こころの回復力を高めるために」の翻訳を行い、日本語版PDF制作した。
「地獄の塹壕に対峙して―赤十字国際委員会(ICRC)と第一次世界大戦」邦訳
F.Bugnion 著 Confronting the Hell of the Trenches-The ICRC and the First World War 2018の翻訳を行っている。原著は第一次世界大戦を機にICRCがどう変貌したかを多角的に分析・解説している。
日本赤十字社の歴史的史料の長期保存と研究促進のためのデジタル化
第二次世界大戦前までに日本赤十字社が作成したジュネーブ条約研究に関する資料(第一次世界大戦や第15回赤十字国際会議等)を選定し、国際標準 ISAD(G)に基づく目録を作成するとともにデジタル撮影を行った。
第二次世界大戦中の捕虜待遇に関する第一次史料の収集・分析
赤十字国際委員会アーカイブスに保管されている 1944年~45年の大日本帝国捕虜情報局と国際赤十字委員会(当時の呼称)との間で交わされた捕虜の取り扱いに関する書簡の収集、整理を行った。
日航機123便墜落事故における日本赤十字社の救護活動に係る調査研究
本研究は3ヵ年計画で、初年度の令和6年度では日航機123便墜落事故の救護に携わった赤十字看護師のインタビューデータの編集を行なうとともに、御巣鷹での現地取材を行った。令和7年度は当時の救護報告書に基づき、更にインタビューデータの分析・検証を行う。
赤十字の基本原則に関する実践知の共有システム構築の試み
赤十字の「中立」の原則に焦点を当て、国際救援の現場で事業責任者がどのように考え、判断、行動したのかをインタビュー等を通じて明らかにするとともに、その実践知を共有できる仕組みづくりを検討している。
赤十字が取り組む、人の尊厳を護る災害対策の研究
大規模災害での避難生活において、助かった命を失わせない、防ぎえる死を確実に防ぐべく、我慢・根性を強いない人の尊厳を護る避難所・避難生活の対策について、寒冷については北海道、暑熱については本州のフィールドで検証を行った。
日露戦争の救護(従軍)看護婦養成に使用された教本の調査
明治期の看護教育に使用された教本2種「日本赤十字看護婦教程」「日本赤十字社編纂看護学教程」を選定し、衛生・消毒・感染症等に関する内容の抽出、整理を行った。
「災害後の遺体管理:ファーストレスポンダーのための現場マニュアル」の翻訳
本書は紛争や災害で大量の遺体が発生した時の対応についてまとめたものである。南海トラフ地震を踏まえ、日本語で遺体管理について学ぶことができるマニュアルとして活用できるよう翻訳し令和7年度に日本語版PDFを作成する。